内科の中でも消化器気内科は特に競争が激しいです。さらに、内視鏡装置等、高額な医療器械が必要なため総工事費も高くなりがちです。開業の成否を決める大きな要因が開業場所です。専門性の高いクリニックの場合、遠方からも患者さんが来院しやすいよう交通の便の良い立地で開業することが大切です。
A先生は消化器内視鏡の専門性をアピールするために、初期投資が大きくかかったため、不安を感じ多めの運転資金を確保してスタートしました。開業当初は、予定より少ない来院者数でしたが、先生の腕の良さが評判になり、開業5カ月目から収益ラインとされる月平均外来患者数20名/日、単価15,000円をクリアできました。
開業半年で、やっと資金繰りに余裕もできやっとホットできたA先生。開業2年後には節税対策のため医療法人なりを行い、分院開設を目指しています。
内科の特徴
Model Case
都内の駅直下型の医療モールで開業したA先生。大腸内視鏡検査を通算20万例以上をこなした実績があり、「早期がん」を一刻でも早く見つけ、1人でも多くの患者さんを救いたいと熱い想いをお持ちです。そのため、得意の内視鏡の技術を全面にだしたクリニックをつくりたいと考えています。
金額単位:千円 ※テナント40坪 |
費用 | 資金調達 | ||
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土地取得 | 0 | 自己資金 | 3,378 |
内装工事費 | 15,116 | 銀行融資 | 62,800 |
医療器機 | 27,976 | リース | 24,520 |
什器・備品 | 1,667 | その他 | 0 |
開業準備金 | 3,378 | ||
敷金 | 5,555 | ||
運転資金 | 37,006 | ||
総事業費 | 90,698 | 調達合計 | 90,698 |
経営数値 | 金額単位:千円 |
項目 | 開業1年目 | 開業2年目 | 開業3年目 | ||||
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金額 | % | 金額 | % | 金額 | % | ||
A | 医業収入 | 78,246 | 100% | 116,004 | 100% | 法人成り | |
B | 保険収入 | 76,599 | 98% | 112,200 | 97% | ||
C | 自費収入 | 1,647 | 2% | 3,804 | 3% | ||
D | 変動費(薬品・診療材料費等) | 5,390 | 7% | 9,274 | 8% | ||
E | 粗利益(A-D) | 72,856 | 93% | 106,730 | 92% | ||
F | 人件費(職員分) | 11,754 | 15% | 16,552 | 14% | ||
G | 地代・家賃・駐車料 | 4,908 | 6% | 4,908 | 4% | ||
H | リース料 | 4,904 | 6% | 4,904 | 4% | ||
I | 広告宣伝費 | 1,193 | 2% | 960 | 1% | ||
J | 減価償却費 | 2,556 | 3% | 2,300 | 2% | ||
K | その他経費 | 1,738 | 2% | 5,086 | 4% | ||
L | 固定費合計(F~K) | 27,053 | 35% | 34,710 | 30% | ||
M | 事業所得(E-L) | 45,803 | 59% | 72,020 | 62% | ||
N | 所得税・住民税 | 19,570 | 25% | 33,990 | 29% | ||
O | 借入金返済額 | 0 | 0% | 7,512 | 6% | ||
P | 可処分所得(M+J-N-O) | 28,789 | 37% | 32,818 | 28% |
SUPPORT POINT
教育熱心な奥様の強い要望で、近くに有名私立小学校がある人気住宅地で自宅兼診療所を検討していたA先生。しかし、競合クリニックも多く、先生の専門性を活かせる地域でもなかったためご自宅とクリニックを分けて再検討をアドバイス。交通の便の良い場所で開業したことにより、遠方から多くの患者様が来院され経営も順調です。